肉棒だらけの打ち上げ大会 3
(3)
「うわああー! 塔矢なんてカッコしてるんだよっ!!」
床に落ちている浴衣を裸のアキラに被せる。
「ああ、進藤君駄目だよ! 今ちょうどデジカメでアキラ撮って
るんだから」と、芦原が文句を言う。
「私も写真を撮っているんだから邪魔しないでよ進藤っ!」
芦原の隣に奈瀬がパシャパシャとアキラの写真を撮っている。
「芦原先生、それに奈瀬まで・・・・・何やってんだよおっ!」
「何って、デジカメ撮ってるんだよ。アキラのやつは高くマニアに売れる
しなあ」
「院生でも、塔矢君のファンって多いのよ。この写真売れるわよ!」
「駄目だっつーの!! 塔矢はオレ以外に裸を見せちゃ駄目なんだっ!」
自分のセリフにハッとなるヒカルに、芦原と奈瀬の二人はニヤニヤして
いる。
「なーんだ、アキラとは そういう仲なんだ」
「へー、進藤と塔矢君デキてたんだ」
「悪いかよっ!!」
「いや、オレは他人のことに とやかく干渉はしないからさあ」
「私も別にどうでもいいな。それより進藤、お願いがあるんだけど」
「なっ、なんだよ お願いって」
奈瀬と芦原は、お互い目を合わせて いっせいに口を開けた。
「ヤッているところをゼヒ撮らせて。高く売れるから」
ヒカルの額にピキっと青筋が立ったその時、会場内がザワザワと騒がしく
なった。なんだろうと賑やかな声が聞こえる方にヒカルは顔を向けると、
そこには全裸の行洋がディズニーマーチを歌い、ミッキーマウスの振り
付けをしていた。行洋の脇から五円玉をぶら下げた岸本が走り去っていく
姿があった。
|