雪の日の幻想 3


(3)
深く長い口づけのあと、ようやっと顔を離し目を開けて、白いシーツの上に横たえられた彼の裸身を、
今更のように眺める。
雪のように白い肌。その白さを一際、際立たせるような漆黒の髪が扇状に広がっている。そして、その
白と黒のコントラストを引き立てるように、唇だけが、紅い。更に胸元の二つの淡紅色の突起。滑らか
な胸部から腹部にかけてのわずかな翳り。まるで美しく精巧な彫像のような美をたたえたこの身体は、
けれど確かにその奥に熱いエネルギーを蓄えており、また、この裸身が人造の彫像ではない証拠に、
胸部は呼吸に伴ってわずかに上下し、更に先程の口づけの余韻と見つめる視線に、股間のそれは形
を変えて勃ち上がり始めている。
この白い肌がどんなに滑らかか、良く知っている。それを再確認するように、すっと手を滑らせる。記憶
の通りにしっとりと吸い付くようなその肌触りに目が眩みそうだ。
誰の足跡もない雪原を踏み荒らすように、白い胸元に口づけ、紅い跡を散らす。
ひんやりと冷たい皮膚の表面は触れた箇所から熱く燃えあがり、白い肌は薔薇色に染まり、彼の口
からは熱い吐息が漏れる。
  …あ…あぁ……
淡紅色に色づいた突起を口に含み舌で転がすと、慣れたはずの快感にくっと息を飲み、その刺激から
逃げ出すように身を捩り、ぎゅっとシーツを握り締める。
我慢しなくてもいい、そう耳元で囁くのに、彼は小さく頭を振って、漏れかける声を、それでもこらえよう
とする。けれどもっと声が聞きたくて、もう片方の突起を空いた手で弄りながら、口に含んだそれにキツ
めに歯を立てる。
  …や…やぁっ……
思わず漏れた小さな悲鳴が、緒方を昂ぶらせる。執拗に、しかし巧みに緩急の波を混ぜながら、その
箇所に刺激を与え続けていく。
  …んっ……はぁ……ぁ…ん…
次第に吐息には甘やかな艶が混ざり、艶を含んだすすり泣くような喘ぎ声に変わっていく。
その声に、自分の下でもがく細い身体の動きに、いつしか夢中になる。



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