待てない 3
(3)
そういわれるとさっそく塔矢の指先が俺に向かって伸びてきた。
「わっ…!」
「人が少ないとはいえ新幹線の中だ…声落として、進藤」
塔矢の腕が…俺のシャツの中に入ってくる。
俺の胸を指がかする。くすぐったくって、じれたっくて、でもそれが塔矢だというだけで感じてしまう…
ちくしょー、なんで俺こんな女みたいに乳首で感じなきゃなんないんだー…
塔矢が一指し指と中指で俺の乳首を碁石をはさむようにしていう
「石も…進藤のここみたいに可愛かったらいいのにね」
「なっ、何言ってるんだよ!」
微笑を浮かべた塔矢…ちょと怖いぜ。
だって考えてもみろよ…いやな盤になりそうだぜ。でも、塔矢の形のいい…だったら…
あ…やば…何で俺ってこんなに早いんだろ。さっきの棋院での事じゃないけどさっきより更にズボンがきつくなってきた。
気をそらすため俺はそろっと塔矢がさっき俺の手を導いた場所へと手をやる。
家でいつもやっているように塔矢のをしごく。すると塔矢はあろうことか俺のズボンを脱がし始めた。
「って…ここ、しんかんせ…」
濃厚な口付けで口を防がれる。そういえば…キスもそうだけど塔矢の愛撫ってなんていうか…いつも俺がやってるただ事を済ませるだけのと違って、毎回しつこくってやらしいよな…
なんか…塔矢の髪からはシャンプーのいい香りがしてきてクラクラと目眩さえ覚えた。
なんだか…ずるいよ。もう、ここが新幹線の中だとかどうでもよくなってきたじゃないか…
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