昼下がりの遊戯 3
(3)
ヒカルは、最初それを無視しようと思った。
だが、今日は両親が出かけている。そう言えば、出かける前に母が、
何か荷物が届くとか言ってはいなかったか?
到達する寸前で行為をやめることは、ヒカルに苦痛を与えた。
よろよろと立ち上がり、服を身につけようとしたが、うまくいかない。
敏感になった体は、ホンの少し布がこすれるだけで、ヒカルを悶えさせた。
「あぁん…」
股間の膨らみを隠せるように、サイズの大きい丈の長いシャツを着た。
「やっぱ、わかっちゃうかな…?」
シャツを前に引っ張りながら、呟いた。
インターフォンは、その間も鳴り続けていた。
どうにか服をつけ、階下に降りていく。
「はぁ……んん……」
一歩、歩く度に吐息が漏れた。
ヒカルは、インターフォンを取り上げずに、直接、玄関のドアを開けた。
「あ…」
玄関の前に立つ人物は、ヒカルの予想とは違っていた。
ヒカルは、熱の籠もった潤んだ瞳でその相手を見つめた。
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