失着点・龍界編 30


(30)
夜になって、自宅に戻ったヒカルは家の前に伊角と和谷が居て驚いた。
「事故にあったんだってな。心配したよ…。」
そう言う伊角の横を何も言わず通り過ぎようとしたが、和谷に呼び止められ、
アキラの伝言を聞かされて驚く。
「それは…いつの事!?」
今にも掴み掛かってきそうなヒカルの形相に和谷は竦むように答える。
「に、2時間程前だけど…?直ぐにオレ達、お前に伝えようと思って、
病院にも棋院会館にも行ったんだけど…」
しまった、とヒカルは悔やんだ。
病院を出た後、母親と棋院会館には挨拶に立ち寄った。重ねて心配をかけた
事を棋院の関係者に詫びに。その後祖父の家で食事をしていたのだ。
駆け出して行こうとするヒカルに母親が驚いて声をかける。
「どこに行くの!?ヒカル!!」
「…オレ、行かなくちゃいけないんだ…!」
母親を振り切って家を出る。ヒカルのその様子に伊角と和谷も
駆け出し、走ってついて来る。
「いったいどうしたって言うんだよ!進藤!」
今は細かい事にこだわっている場合じゃなかった。
「塔矢が…危ないんだ…。」
「え…?」
伊角と和谷が顔を見合わした。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル