ルームサービス オカッパ編(3)
(31)
ひくりとヒカルの体が硬直し、大きな瞳が、アキラを信じられないものの
ように見つめた。涙のつぶが見る見る盛り上がる。
「いや・・・だ。たの・・・む」
いやいやをするように首をふり、泣き出した。
「進藤・・・」
さすがにアキラも残酷すぎたかと思った。
だけど、冗談だという言葉が湧いてこない。
なんともいえず、嗚咽するヒカルをみていた
突然ヒカルが言い出した。
「塔・矢・・・はオレを憎んでるのか・・・・」
「憎んでる?なんで・・・・」
アキラは聞いた。憎んでいるなどと感じたことはない。
「だって・・・」
アキラはヒカルの言葉を待つ。
「だって・・・・何・・・?キミを憎む理由なんて何もない。キミに
ボクが負けたとしても・・・」
怒っているのかと聞かれれば納得できるが、憎んでいるという言い方が
不思議に思えた。
「でも・・・だって・・・・」
何か言葉を探すように・・・ヒカルがあえぐ。
「だって・・・・塔矢は・・・・ほん・・・とう・・は・・・」
さまよった視線がアキラの強い注視に出会いおびえたようにとまった。
なにか言いかけていた唇を閉じ、下を向いた。
・・・・・・・
(32)
吐き出すようにアキラは言った。
「犬!進藤の体をおさえろ」
「塔矢!」
ヒカルは暴れたが、二人がかりで浴室の床に押さえつけらるまでさほどの
時間はかからなかった。
両手を肩の上で犬に抑えられ、大きく胸をあえがせる。
それでも、逃れようともがくヒカルに向かってアキラは言った。
「犬に入れられるのはいやか?だったらおねだりするんだな」
ヒカルの動きが止まった。
「ボクの手を入れて欲しいって」
涙のたまった大きな瞳が、アキラを見つめる。
沈黙のあと、ヒカルは静かに言った。
「手を離して」
犬が抑えていたヒカルの手を離した。
ヒカルは、アキラを見つめたまま、拘束具の線のついた手を、震えながら
下半身にのばす。
自分で足を開き、その中心に2本の指を指し込み、真っ赤な粘膜を露出させた。
そうして一度目を閉じ、決心するように唇をかみしめあと。
言葉が紡がれた。
「ここに・・・・とうや・・・の・・・てを・・・いれて・
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