初めての体験+Aside 32


(32)
 どのくらい時間がたったのか眠っていた社の脳が異変を感じ取った。
「……!…っ」
何か音が聞こえる。社の意識が覚醒するにつれ、ただの音が言葉として明確な意味を持ち始める。
社はぼんやりと音のする方に顔を向けた。
 「…や…やだ…!やめてよ…塔矢…」
ヒカルが小さな声でアキラに抗議をしている。
「静かに…でないと彼が起きちゃうよ?」
楽しそうなアキラの声にヒカルは黙った。
 ピチャピチャという湿った音が社の耳を打った。
「やだよ…やめてよ…やめってったら…!」
それでも音は止まない。
「ア…やだ…ホントに…やめてよぉ…」
ヒカルは小さな声ですすり泣いた。
 信じられない光景だった。眠っている社の隣でアキラがヒカルを抱いている!?ヒカルと
自分の手は未だ繋がれたままだった。
 「し――――っ。聞こえちゃうだろ?」
ヒカルの胸を嬲っていたアキラが顔を上げた。闇の中ではよく見えないが、手はまだ
小さな突起を弄っているようだった。
「ん…ふぅ…お願いだからやめてくれよ…」
アキラを押しのけようとする。繋がれていた左手を外そうとするのをアキラが押し止めた。
「動いちゃダメだよ。」
社が起きてしまうと言われて、ヒカルは抵抗を止めた。だが、口からは絶えず、哀願を
繰り返す声が紡がれている。それでも、アキラはヒカルを嬲る手を止めようとはしなかった。



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