Shangri-La 33
(33)
アキラはヒカルを唾液まみれにしながら、熱を持った股間を
ヒカルに擦りつけた。ヒカルも既に熱く張っているのが分かる。
幾度も擦り付けているうちに、ヒカルの手がシャツの上からアキラに触れた。
そっと脇腹をまさぐったかと思うと、少しずつせり上がってくる。
(あぁ、もっと……、もっと…………)
アキラはますます快楽を求めるも、纏った布が邪魔をして
感触が期待よりもずっと曖昧だった。
あまりの焦れったさに、全て剥ぎ取ろうと身体を起こした。
部屋は、二人の呼気が荒々しく音を立てる他は全くの静寂で
ベッドの上は、まるで切り取られた別の空間のようだった。
アキラはまず自分の着ているものを勢い良く脱ぎ捨てると、
ヒカルからシャツを脱がせ、スウェットと下着を一気に引き下ろす。
露になったヒカルの怒張を嬉々とした表情で眺め、
ヒカルの脚の間に割り入ると、ひと息に銜えた。
「あ…!」
急に温かく湿ったものに包まれて、ヒカルは声をあげてしまった。
アキラは笑みを浮かべたまま、目だけをちらりとヒカルの顔に向け
口いっぱいにヒカルを頬張った。上顎の一番敏感な場所に先端があたって、
その一瞬に感じた熱さで、全身の毛穴が開いたように思えた。
丹念に、激しく舌で愛撫すると、ヒカルは声は出さずに息だけを荒げ、
ちらりと見遣ったその切ない表情に、更なる笑みがこぼれる。
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