平安幻想異聞録-異聞- 33
(33)
「佐為……佐為っ…あ……あぁっ……はん……佐為っ…」
佐為がつきあげるたび、ヒカルの全身に軽い痙攣のような、甘いしびれが走る。
中で動く佐為のそれは、大きすぎもせず、小さくもなく、ヒカルには
ちょうどいい量感だった。
内の壁を擦られる感覚に嬌声をあげるのも、どういうわけか佐為の前では
恥ずかしくなかったので、声が漏れでるままに放っておいたら、
「ヒカル、声が大きすぎますよ」
と、佐為に小声で注意された。しかも、その後に
「私が、ヒカルにこんな不埒なことをしていると母上に知れたら、私は
この家から叩きだされてしまいます」
なんて言うものだから、ヒカルは本当に自分の母が佐為を叩きだす光景を
想像して、事の真っ最中だというのに、笑いだしてしまった。
「ヒカル、せっかくいい雰囲気だったのに台なしです……」
「だって、おまえ………あ…」
再び、自分の体の最奥へ潜り込んできた佐為の感触にヒカルは、
息をつまらせる。
わずかに震えるヒカルのまぶたに、佐為は唇で軽く触れると
ヒカルの中の動きを再開する。
「ぁん……ふ…………ふぁ……ん…」
ヒカルの薄く開かれた唇からは、再び、甘い声が漏れ始めたが、
それでも、その声の間にまじる小さなクスクス笑いはなかなか収まらず、
佐為は、ヒカルを再び行為に集中させるのに、ちょっとした苦労をすることに
なってしまった。
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