交際 33 - 34
(33)
ヒカルはシクシクと泣き続けた。その声に混じって聞こえていたピチャピチャという音が
いつの間にか消えていた。
「……?」
恐る恐る目を開けると、自分の腰の辺りで屈んでいる社と目があった。社は泣いている
ヒカルを笑いながら見ていた。頬がカッと熱くなる。
社が両手でヒカルを弄りながら、話しかけてきた。
「おマエ…風呂場でここイジって悪さしとったやろ?」
ギクリとした。社は喉の奥で笑っている。手を動かすのをやめてはくれない。
「やぁ…!してねえよぉ…」
「ウソつけ。跡が残っとったぞ…」
意地悪く口元に笑みを浮かべ、社が顔を伏せた。ヒカルのペニスは、再び柔らかい舌に包まれた。
またあの音が聞こえてくる。
「んん…う、う…そ…だ………だって…ちゃんと…洗…」
そこまで言いかけて、ヒカルは「アッ」と口を閉じた。
「進藤、おマエ、ホンマにものすごい可愛いわ…」
楽しそうに笑う社の指が、ヒカルの中に侵入した。
(34)
「……やだ、やめて…!」
ヒカルの身体が跳ねた。社はかまわず、突き立てた指で中をかき回す。
「ひ…あ…」
ヒカルは荒い息を吐きながら、身体をくねらせた。指の動きにあわせて、腰が揺れている。
涙で潤んだ大きな瞳が、「やめて」と訴えていた。感じているのはわかっている。
身体に心がついていっていないだけだ。
「こうしとかんと、アカンのやろ?」
確かあの時の彼が、そういうことを言って自分でほぐしていた。もっとも、彼も本や
ネットで知っただけで、実践するのはあの時が初めてだったようだが…。
「…知らねえよぉ…も…やだよ…やだ……」
逃げようとする腰を手元に引き寄せた。指が根本まで埋め込まれた。
「アァッ!」
高い悲鳴を上げて、ヒカルが仰け反った。その腹の上に、白いモノがポタポタと零れた。
―――――もう、エエやろ……
社は服を手早く脱ぎ捨てると、グッタリとしているヒカルの腰を抱え上げた。熱い昂ぶりを
そこにあてがった。細い腰を固定し、ゆっくりと身体を進める。
「あ、あ、あ…あぁ―――――」
社の耳に掠れた悲鳴が届いた。ヒカルが苦しげに呻く。だが、それを気遣う余裕はなかった。
ヒカルの内部は熱く、社をきつく締め付ける。
『あぁ…メッチャ気持ちエエ…』
「痛…!痛い…やめて…抜いて…」
ヒカルが社を押しのけようと、両手を突っぱねた。それを無視して、さらに侵入した。
「や――――――――!痛ぁい!も…やだぁ…」
社は泣きわめくヒカルの背中に手をまわし、その身体を自分の膝の上にすくい上げた。
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