初めての体験 Asid 34
(34)
本因坊の唾液や、精液で身体中をどろどろに汚されて…咽び泣く進藤。まるで、その場で
見ていたかの様に光景が浮かぶ。イメトレの成果が、こんなところで発揮されるとは…!
しかし、本因坊から、ボクの想像を遙かに超えた事実を告げられた。二度目は老人一人では
なかった!指導碁ってそう言う意味だったのか?一体、進藤にナニを指導させたんだ!?
そして、その事実にますます激昂するボク自身……。ショックだ……。頭を強く振って、
想像をうち消そうとした。
だが、きつく閉じた瞼の裏には、二人の男に押さえ付けられ、本因坊を無理やり受け
入れさせられる進藤の哀れな姿や、屈辱の涙に濡れる愛くるしい大きな瞳がリアルに映っていた。
ボクは、老人を乱暴に転がすとその後ろの部分に、乱暴に己を突き立てた。進藤の受けた
屈辱はボクがはらす。本音を言えば、コンドームが欲しい。が、この際仕方がない。
「ぎゃあぁ!」
老人が、断末魔のような悲鳴を上げた。ボクが無情に突き上げる度に、老人は派手な
泣き声を上げた。ざ・ま・あ・み・ろ!…だ。
――――――――進藤を犯した老人を、今度はボクが犯している。
どうしよう。何だか、倒錯的で妙な気持ちになってきた。最初はわめいていた本因坊も
今では、目は恍惚と潤み、口はだらしなく弛緩している。
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