昼下がりの遊戯 35


(35)
「あ、それからそうそう、これ着て貰わないと」
アキラは楽しげにベットから離れると、自分のカバンの中から
何か青いものを取りだした。
ヒカルが、擦れてよく見えない目で必死にその正体を確かめる。
―――それは、薄手ののシャツに超ミニのスコート。
いわゆるチアガールのコスチュームであった。
しかも、青と白を貴重としたデザインに赤いライン。胸にはヤタガラス。
サッカー日本代表チームのデザインだ。
朦朧としたヒカルの頭に
『おい、おまえのそのカバンは四次元ポケットか?』
『おまえ、まじで、オレがそれ着てやってるような変態チックな夢見てたのかよ!』
という、妙に冷静なツッコミが浮かんだ。


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10-260 名前:昼下がりの遊戯 投稿日:02/06/26 22:35
だが、ヒカルはアキラには逆らえない。たとえ逆らったとしても、無駄なのだ。
アキラはどんな手を使っても、自分の思い通りに事を運ぶだろう。
それに…………。
ヒカルは、アキラの股間に視線を向けた。アキラのそこは、涼しげな顔とは
裏腹にもう熱く猛っていた。
『あれが………欲しい………』
ヒカルは生唾を呑み込んだ。アキラの言う事を聞けば、あれがもらえるのだ。
ヒカルは、アキラの差し出す青いコスチュームを震える手で受け取った。
ハアハアと欲情した体を何とか宥めようとしたが、うまくいかなかった。
手が震えて、それを身にまとうのにひどく時間がかかってしまった。
アキラの視線が全身に絡みつき、それがまたヒカルの心と体を高ぶらせた。

「へえ………」
アキラが感嘆した。
チアガールの衣装を身につけたヒカルは、本当の女の子の様に見えた。
アキラは、その可憐な姿を上から下までじっくりと眺めた。
アキラの視線を受けて、ヒカルは高ぶった股間を隠すように、スコートの裾をギュッと引っ張った。



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