ルームサービス 35 - 36
(35)
「つっ!」
アキラは自分の指を受け入れたヒカルの内部にわれを忘れた。長時間いじくられて
とろけそうに熟れた粘膜がアキラの指に反応して蠢く甘美さ。なるべく入り口近く
に負担をかけないように、アキラだけが知っている奥の場所を突く。
「あぅっうん」
素直にあがった声に安心し、さらに指をねじこむように動かす。
「…………っ」
唇は噛みしめられているが、震える肩が、髪の毛をつかむ指先がヒカルが感じて
いると伝えている。
指をふやし、ゆさぶるように奥を刺激すると、金色の前髪をふりみだし、たまら
ないあえぎ声でアキラにすがりついてくる。
……気が……狂いそうだ。
いつもそう思う、ヒカルが自分の体の下でこんなふうに頭を振り乱すなんてこと
があっていいのだろうか。
アキラが自分が瞬く間に興奮してゆくのがわかる。今すぐヒカルの暖かい体の中
に入って思うさまつきあげて果ててしまいたい。しかし。
「とう………や……もっと……」
髪の毛をつかむヒカルの手の力が増す。
(36)
「もっと、奥まで、欲しい?」
オカッパが、生き物に尋ねる。尋ねると同時に、オカッパは、生き物のそこに
入ってる指の本数を増やした。一度ひき、強く突き入れる動き。オカッパの手
は、さらにすくいあげるような動きをした。生き物は可愛らしい唇から絞りあ
げるような悲鳴が漏れる。金色と黒色のまざったかみの毛がバスルームの床を
撫で、飛沫を散らす。返事はなく、ただたまらない吐息だけが聞こえる。
「ね、答えて?どうして欲しい?」
のけぞる生き物の体をおさえつけて、オカッパが生き物に口づける。
ねっとりと生き物の中に入り込むオカッパの舌と、ねちっこく生き物の下半身
を分け入って動くオカッパの右手に、オカッパの体の下で、ひくひくと震える
信じられないほど綺麗な生き物。
長い口ずけの後、糸をひいて、唇が離れる、とうや………、と生き物が切なく
つぶやく。
貫かれたい。
ヒカルの望みはそれだけだった。
塔矢自信で貫かれて、抱きしめられて、何もわからなくなるまで、ゆさぶられ
たい。
なのに。
「どうされたい?」
…………欲しい、もっと奥まで………、めちゃくちゃにして。
「とっ」
答えようとした瞬間に指先ねじ込むようにいいところを刺激してきた。
「はァァあぁんっ」」
「いい?進藤、こっちは?」
別のポイントも刺激され、さらに子犬のような悲鳴をあげた。その子にしめつ
けたなかで指をまげて回される。
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