初めての体験+Aside 36
(36)
不意をついて、アキラが社を押し倒した。
「え?あ?」
社の頭はますますパニックに陥った。アキラの手が、社の下半身をまさぐった。
「ボクと進藤がしてるところ見て、興奮した?」
答えなくてもわかっているはずだ。痛いくらい張りつめたものをアキラの指は、弄び続けている。
「あ…やめ…」
息が乱れて、言葉が上手く出ない。喘ぐ社の首筋をアキラの舌が這う。
「可愛い…」
さっきヒカルとあれだけしたのに、今度は社を嬲ろうというのか?
「この前は楽しかったよ。社って包帯が似合うね…」
言うな!言わないでくれ!忘れたい悪夢だ!
アキラの手慣れた愛撫に社は陥落寸前だった。その時、アキラを呼ぶ声が聞こえた。
「とおや――――」
気を使ってかそれほど大きな声ではない。ただでさえ浴室は遠いので、その声は本当に
微かにしか耳に届かなかった。だが、二人にとっては非常警報ぐらい大きく聞こえた。
「……残念…着替えを持って行かなくちゃ…」
社はホッと溜息を吐いた。『進藤…おおきに…』千回礼を言っても足りないと思った。
アキラは口元だけで薄く笑うと、ヒカルの元へ向かった。静寂が訪れた。手早く昂った
ものを処理した。アキラの手によって寸前まで、引き出されていたので簡単だった。
『これって、やっぱ、塔矢にしてもろたことになるんやろか…』
落ち込みそうだった。
|