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(36)
ヴヴヴ…
携帯のバイブ音がいまや狂気の世界と化した闇夜の公園に小さく、だが確かに鳴り響く。
アキラを犯す行為に完全にのめり込んでいた男達とは違い、アキラの有様に反応してはいるものの、理性だけはのこっていたヒカルの耳に、辛うじて届いた。
自分を拘束する男はアキラばかりを見ていて、今にもヒカルを放っておいて、自分も参加してしまいそうな勢いである。
トイレの片隅で小さく震える携帯を、ヒカルは血走った目で見詰めていた。


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……あの携帯で助けを呼ぶことができれば。
塔矢を一刻も早く男達から解放してやりたかった。
ヒカルはグッと唇を噛み締める。と、
「ああ!もう、我慢できねぇ!!俺にもヤらせろよ!!!」
ヒカルを拘束していた男が辛抱たまらず、ヒカルを放ってアキラの方へとズカズカと歩いていく。
――今だ!
ヒカルは携帯に向かって駆け出した。



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