白と黒の宴2 37


(37)
もしかしたら、緒方は自分自身で抱くつもりがないのかもしれない、とアキラは思った。
そうだとしたらそれ以上に冷たい仕打ちはない。
「指…じゃ、いや…」
死ぬ程恥ずかしい言葉を口にし、アキラは懇願した。するとようやく指が引き抜かれて緒方が
体勢を変え、腰を重ねて来る様子があった。温かい物がそこに押し当てられた。
一瞬ホッとしかけたアキラだったが、その時何か違和感を感じた。
「緒方…さん…?」
緒方はコンドームを装着していた。
「…!!、や…だ…、なん…で…」
「…どこの誰と寝ているか分からん相手だからな…。」
その言葉に、アキラの心が凍り付いた。
呆然としているアキラの肉体を裂くように緒方は自分自身を一気に突き入れた。

ベッドが軋む音が続いていた。
ほとんど物として扱われるようにアキラは抱かれていた。
自分の中で緒方が激しく動いていたが、どこか機械的で、愛情の欠片もないsexだった。
途中アキラは何度も哀願した。
「…やだ、こん…な、…お願い、緒方さん…、直接…来て…」
緒方の熱を受け止めたかった。そうでなければ、もう二度とここには来れない。
緒方に抱かれたいと思う事は出来ない。だが緒方が応じる気配はなかった。



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