無題 第2部 39


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タクシーでアキラはアパートに帰り着いた。
カギを回す音が深夜の静けさに響く。
アキラは出来るだけ音を立てないようにそっとドアをあけ、そして誰もいない暗い部屋に入った。
カギをかけ、電気を点けないまま奥の部屋に行く。
ベッドに腰を下ろすと、アキラは大きな息をつき、そしてベッドに横たわった。

一人になりたくないと思ってあの人の部屋に行ったはずなのに、なぜまたここに帰ってきて
しまったんだろう。
そして、帰ってきてこんなにほっとしてるのはどうしてなんだろう。
静かな暗い部屋の中で、アキラは不思議に落ち着いている自分をいぶかしく思った。



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