少年王アキラ? 4
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壊れてしまったドアを呆然として眺めた後、オガタンはハッとしてマウスをめ
ちゃくちゃに動かしてパソコンのデスクトップを表示させた。
その間にも、少年王を乗せたハマグリゴイシはずんずんずん近づいて来る。
「いや…まだ早いよ。それにオレは今それどころじゃなくてね」
「何故だ! この間教えてくれると言っただろう!」
ハマグリゴイシに跨ったままのアキラ王はおかっぱを振り乱して彼の主治医に
教えを請うた。
「ボクは早く習得しなければならないんだ。レッドと交わす、祝福のキッスの
為に……!」
興奮してきたらしい少年王のパールピンクのチェリーはぴょこぴょこと反応を
見せはじめる。オガタンは目の前で繰り広げられるスペクタルな光景に息を呑ん
だ。
「表彰台でシャンパンを渡されるだろう? みんなはお互いにかけあったりする
みたいだけど、レッドを濡らしちゃうわけにはいかないから、ここはやっぱり口
移しでシャンパンを飲ませた方がいいと思うんだ」
自力でパジャマの裾を持ち上げたチェリーは今や細身のエリンギ程の大きさだ。
もう見てらんない。オガタンは無理矢理そこから視線を引き剥がすと、少年王の
脇に両手を差し込んで抱えると、馬から下ろした。
「フッ、まだまだお子様だな…。お上品に飲ませるよりも、ワイルドに口を覆い、
シャンパンを顎から滴り落ちるほど溢れさせた方が燃えるんだぜ」
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