守って!イゴレンジャー 4


(4)
「レッド…いい子だから変身を解くんだ。そして早く、
 その愛くるしい膝頭をボクに見せておくれ」
「いやだッ!…ンな気色の悪い事言われて素直に脱ぐ奴がいるか!」
ヒカルの言葉に、アキラは一人納得する。
「……そうか!キミは自分で脱ぐより、脱がせてもらう方が好きなんだね!
 フフ…恥ずかしがりやさんなキミもまた格別だなぁ…」
そう囁きながら、動けないヒカルの唇を奪おうとするアキラ。
「ちょおっと待ったぁああああ!!!」
「誰だ!」
「抜け駆けはやめてもらおう!」
もう我慢できない、と和谷が声を上げた。伊角もようやく立ち直ったらしく、
和谷の隣で腕組をしてアキラを睨んでいた。
「オレたち三人はレッドにムラムラきても、決して勝手に襲わないという
 紳士協定を結んでるんだぞ!それなのにお前ときたら…もう許さねーぜ!」
「フッ、どうするつもりだ、ボクは少年帝王だぞ。何をしてもかまわないが、
 所詮キミたちのような平民が束になってもかなう相手ではないと、思い知るだけだ」
「だから仲間に入れてください!」
「何言ってんだ、ブルー!」
「でもブルーの言う事も一理あるよ。アイツの後ろに並んでおけば、
 そのうち順番回してくれるんじゃない?」
「………イエロー……」
「どさくさまぎれにレッドをヤッちゃえるいい機会だと思うんだけどな。
 …三人一緒なら協定違反にはならないし」
「そ、そうかな」
越智の目茶苦茶な論理に、どうやら和谷の正義感も揺らぎ始めたようだ。
「あんたたちには付き合いきれないわ……男ってダメね」
奈瀬は腕に巻いた時計型のトランシーバーで日本棋院に連絡を取った。
「もしもし、こちらイゴピンク。棋院ロボの出動を要請します」
奈瀬の連絡は日本棋院の二階売店へと繋がった。
実はここが、イゴレンジャーの総司令部なのだ。
今までにこやかにレジを打っていた売り子職員の顔色が変わる。
緊急事態発生!日本棋院会館内に鳴り響くサイレン!
戦隊物にロボットは不可欠!
乱戦突入!!好手戦隊・イゴレンジャー!!



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