恋 Part 4 4
(4)
初めて体を繋げた後、進藤は会うたびにそれを求めた。
僕にそれを拒む理由はなかった。
だってそうだろう?
僕は、あの初めての体験でまたとない至福を覚えたんだ。
それがどれほど僕にとって魅力的な行為であるかは、恋をした人にならわかってもらえるだろう。
進藤は、僕以上に積極的だった。
僕が参考にしたサイトを乞われるままに見せてあげると、彼は少し頬を染めてはいたが、真面目な表情で読み下し、実践してくれた。
セックスすることが暗黙の了解となっている約束の日には、彼はきちんと準備をしてきてくれた。
それに初めて気づいた日の喜びと、彼にだけ負担を強いる済まなさは、ますます僕の気持を燃え上がらせた。
―――――僕の為に、ここまでしてくれた。
それは取りも直さず、僕たちの行為を、進藤が望んでいてくれている証のようで、その晩、僕は進藤を眠らせてあげることが出来なかった。
僕たちはまだ十代で、好奇心も旺盛だったし、初めて知る快楽は何にも勝る甘い密だった。
その甘い蜜を、僕も進藤も喉を鳴らして味わった。それは確かだ。
進藤はいつでも性急だった。
恥ずかしそうに頬を染めても、行為を躊躇うことはなかった。
僕がしてやることを、すぐに覚えて返してくれた。
そのどれもがまた僕を夢中にさせた。
そして、肛孔で受け入れることに慣れてくると、恥じらいを含んだ声でねだってくれた。
『塔矢、……もういいだろ……。いれてくれよ』
そんな言葉に誘われて、彼の中に挿入する快感は、言葉で表現なんてできるはずがない。
十分にほぐれた肉の門が、僕のペニスを甘く締め付け、続く刺激に活発に蠕動する直腸は、僕の昂ぶりを蕩けるような熱と柔らかさで包み込み、奥へ奥へと吸い込むように蠢くんだ。
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