失着点・龍界編 4


(4)
「う…ううっ」
顔の半分を血に染め、三谷は左手の甲を靴で踏みにじられ苦痛に喘いでいた。
「…三谷!!」
ヒカルの声に、三谷はひどく驚いて顔を上げた。
「…!」
「お友達が助けにきてくれたようだな、“子猫”ちゃん。」
手を踏んでいた男がヒカルを見て口笛を吹き、そのままかがみ込んで三谷の
髪を掴んだ。
「なかなか美人さんじゃねえか。」
「知らないよ…そんなやつ」
ガッと地面に頭を打ち付けられた。
「やめろよ!!」
ヒカルがサングラスの男の手を振りほどいて三谷に駆け寄ろうとするが、もう
一人の男に捕まる。
車のエンジン音がして、狭い路地裏の通路を小型のワゴン車が侵入して来た。
「二人とも乗りな。」
「…!やだよ…!」
ヒカルが男達を睨みかえした。すると三谷の髪を掴んでいた男が三谷の脇腹に
蹴りを入れた。
「ぐわあっ!」
三谷が地面の上を転げて苦しがった。
「三谷!!」



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