昼下がりの遊戯 4
(4)
「とう…や…」
訪問者はアキラだった。
宅配業者とばかり思っていたのに…ヒカルは予想外の訪問者に狼狽する。
ヒカルは、先日アキラと会った時に今日は一人で留守番だから家で打たないか?
と誘っていた。結局、多忙なアキラは断らざるを得なかった訳なのだが
予定よりも仕事が早めに終わったアキラは律儀にもヒカルを尋ねて来たのだ。
「今から一局打たないか?…進藤、風邪でもひいたの?」
玄関から出て来たヒカルは息も荒く頬が紅潮していてとてもツラそうだった。
寝ていたのだったら悪かったとアキラは誤った。
そんなアキラの言葉を遠くで聞きながら、ヒカルはこの熱い体をどうしようかと
ぼんやり考えていた。
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