ルームサービス DON’T DISTURB 4 - 5
(4)
そんなたいそうな………、しかし、あるのか?ホテルに車椅子なんて?
そうおもいつつ、ヒカルは袋を引き寄せ。中身を確認する。
「うーん」
白いシャツと、変えの下着。
気が付くと自分はYシャツ一枚の裸だ、下着も何も身に着けてない。
入っていた下着はありがたく身に着けようと思ったが、体を動かそう
とするとものすごい筋肉痛が再び襲って来たのであきらめた。
「車椅子はないって」
言いながら戻って来たアキラの顔に下着を投げつけた。
「進藤・・・?」
「動けないんだよ、はかせろよ」
ヒカルは挑戦的に言った。
だが、オカッパ頭に乗っかった下着を無言で手にとったアキラは、何
も言わずに非常に紳士的な態度でヒカルにそれを穿かせた。ヒカル
の下半身を見てもエロいことひここと言うわけでもなく。それはそれ
は紳士的にヒカルの両足を持ち上げてわっかに足を通し、うやうや
しくゴムを上にあげたわけである。
……いつもはものすごい勢いでおろすわけであるが。
(5)
焦ったのはヒカルの方である、足をあげられた時に、消えかけた拘束
具の後がばっちり目に入り、この足をアキラにも他人にも晒したかと
思うといたたまれない気分になった。
あんないいように弄ばれて、腕まで入れられて。
なのに、なんで、どうして・・・。こいつは・・・。
「塔矢ァァ」
ヒカルは喚く。
「何?」
「ハラへったったらハラへったハラへったぁああ!!なんとかしろよ!!」
アキラは困った顔をする。
「でも、ルームサービスやなんだろ、食堂はいけそうもないし」
「……ラーメン食いてえ、コンビニで買ってきて!」
「コンビニ?」
「レジで湯入れてきて、ホテルに戻るまでにちょっとのびたのが食いたい
んだっ!!」」
「ラーメンってインスタントの?、レジでお湯というのはどういうことだ?」
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