失着点・龍界編 4 - 5


(4)
「う…ううっ」
顔の半分を血に染め、三谷は左手の甲を靴で踏みにじられ苦痛に喘いでいた。
「…三谷!!」
ヒカルの声に、三谷はひどく驚いて顔を上げた。
「…!」
「お友達が助けにきてくれたようだな、“子猫”ちゃん。」
手を踏んでいた男がヒカルを見て口笛を吹き、そのままかがみ込んで三谷の
髪を掴んだ。
「なかなか美人さんじゃねえか。」
「知らないよ…そんなやつ」
ガッと地面に頭を打ち付けられた。
「やめろよ!!」
ヒカルがサングラスの男の手を振りほどいて三谷に駆け寄ろうとするが、もう
一人の男に捕まる。
車のエンジン音がして、狭い路地裏の通路を小型のワゴン車が侵入して来た。
「二人とも乗りな。」
「…!やだよ…!」
ヒカルが男達を睨みかえした。すると三谷の髪を掴んでいた男が三谷の脇腹に
蹴りを入れた。
「ぐわあっ!」
三谷が地面の上を転げて苦しがった。
「三谷!!」


(5)
三谷の名を叫ぶヒカルに、抱き着くようにして捕まえている男が耳元に息を
吹き掛けるようにして話しかけてくる。
「少しお話したいだけだよ。ちょっとつき合ってくれや、美人さん。」
そういってヒカルの耳の中をべろりと舐めた。
背筋が凍るような思いで、ヒカルは男達と三谷と共にワゴン車に乗った。
車中、三谷は無言のままだった。
男達は興味深げにヒカルを眺め、ひそひそ耳打ちする。

そして連れてこられたのがこのマンションだった。郊外のどこかで周辺に
住宅が無く、マンション自体にほとんど人が住んでいる気配が無い。
この部屋の中に入ると同時に三谷だけ上着とズボンを脱がされた。そして
ベッドの上に座らされ上半身を伸ばされるように両手首で吊り上げられた。
ヒカルは1人の男に押さえ付けられサングラスの男の足下に膝まづかされた。
サングラスの男は自分のスーツのズボンの前を開けるとヒカルの鼻先に自分の
モノを突き付け、顎で指図した。
ヒカルは男を睨み付けると顔を反らした。
そんなヒカルの耳に、ベッドの上で男に容赦なく一気に後ろを貫かれて
三谷が呻く声が響いて来た。
「や、…やめろよっ…!」
ヒカルがそっちに向こうとするが後ろの男に腕をひねられ元の姿勢に
戻される。
「…同じ事をされたくなかったら、大人しくヤるんだな。」



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