粒くらべ 4 - 6


(4)
そんなオプションいらねえと思いながらもアキラの性格から決して
妥協は許されないと観念したヒカルは、怯えた目で交互にアキラの
両手の指人形を見つめる。
「…ゴーヤみたいなの、それだけは絶対ヤだ…」
ご丁寧に淡く緑色に着色されたそれはとてつもなくグロテスクなモノに見えた。
なにより全体にびっしり生える細やかな粒ツブさが恐かった。
あんなものを自分のお尻の中に入れられるなんて想像するだけでもゾッとした。
「わかった」
意外にあっさりとアキラはヒカルの希望を聞き入れ、ゴーヤ状のものは手から外して
脇にやり、真珠状の方を雄々しい自分の分身に丁寧に装着した。
そしてその先端をヒカルの後ろの中心に当てがった。


(5)
「待たせたね進藤…、行くよ」
ヒカルの腰に軽く手を添えるようにして、アキラがゆっくりと自分の分身を
ヒカルの中に押し入らせていく。
「ん…っ」
まず先端の滑らかな丸い部分が吸い込まれるようにしてヒカルの中に潜った。
なおもアキラは慎重に腰を進めた。最初の突起が鮮紅色の門に差しかかろうとしていた。
「あっ…んんっーーっ」
だだでさえ張り詰めたアキラのモノを飲み込むのにヒカルはかなり無理をしているだけに
その周囲の腸壁をさらに局所的に押し広げていく存在にヒカルはうめいた。
「あ…ひっ…あ…あ」
一つ一つ新たにその異物が狭門をくぐる度にヒカルは切なく声を漏らした。
まるでいくつもの爪に内壁を軽く掻かれながら奥に進まれていくような、
奇妙な痛みを伴う恐怖感があった。


(6)
一方で、奥に行くほどその淡い痛みと押し広げられる圧迫感が溶け合って、
今まで感じたことのない奇妙な感覚も生まれて来ていた。
やがて自分自身の全てをヒカルに飲み込ませると、アキラは静止した。
「すごい…、進藤の中、いつもより熱い…ドクドクいっている」
確かに緊張感でいつもよりさらに感度が増しているようなところはあった。
「…もういいだろオ…、早く抜いてよ…っ」
ヒカルにしてみれば何かゴリゴリして小石を詰められているようで
落ち着かなかった。やはり、もっと滑らかで優しい感触が欲しかった。
そうでないとイけない気がしたのだ。
「ダメ?あまり気持ち良くない?」
「いいわけないだろっ、こんな…」
ヒカルが怒ってアキラに言い返そうと身をよじった時だった。
「…んっ…」
内部で密接した粘膜と数多くの突起らが一斉擦れ合う刺激が走ったのだ。



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