失着点・龍界編 40 - 41


(40)
「んっ…く…っ」
三谷の指は細かったが、まだ準備が整っていない狭門をこじ開けられる行為に
痛みが伴い、ヒカルは声を漏らした。指は付け根まで入ると外に引き出され、
また侵入していく。その動きは少しずつ早められて行く。ヒカルを嬲りつつ
三谷は自分自身を扱き、硬度を上げる。ヒカルと違って三谷の方は素早く
順応して勃ち上がった。モニターを凝視しながら男達は息を呑む。
「ヤル気だな、“子猫”ちゃんは…あいつのあんな様子は初めて見るな…。」
「それにしても良い画だな…。まるで女の子同士に見えるぜ、あいつら。」
カメラは重なりあう細い二人の白くて華奢な腰の部分を追う。
モニターには伝わらない部分で三谷とヒカルは言葉を取り交わし続けていた。
「…おまえは、オレを裏切ったんだ。進藤。」
突然の三谷のその言葉に、驚いたようにヒカルは三谷を見つめた。
「裏切った…?どういうことだ」
「…やっと見つけられた…そう思っていた…それなのに…」
まだ開きらない狭門に三谷自身の先端がねじり込まれヒカルが痛みに歪む。
その表情に火を付けられたように三谷は一気に奥深くまで突き入れた。

アキラは沢淵に腕を取られて立ちあがらせられる。体を沢淵に向けられ、
大きな手に顎を捕らえてグイッと顔を上向きにさせられる。
「心配するな。いい子にしていれば乱暴なマネはせんよ。」
そうして沢淵はアキラの顔を覗き込んで、少し驚いた表情になった。
さぞかし恐怖に震えて怯えているだろうと予測していた相手が、真直ぐ
冷静にこちらを見据えていたからだった。


(41)
「さすがは元名人の息子だな。度胸が座っている…。許しの一つでも
泣いて乞うかと思ったが…」
そういって沢淵がアキラの顔を引き寄せ、額の髪の匂いを嗅ぐ。手で頬を撫で
形の良い薄い唇に自分の唇を近付けた。その目前のアキラの唇が動いた。
「あなたには二度と石を持って欲しくない。言いたいことはそれだけです。」
それを聞いた沢淵の眉がぴくりと動いた。
アキラの目は、完全に沢淵を見下していた。
これ以上は無い程の軽蔑と蔑みを含んだ目で。
それまで余裕の表情を見せていた沢淵の顔色が青ざめ、そして怒りに赤らむ。
額の血管が浮き上がる。
「…そういう目でオレを見るな…!」
沢淵は急に乱暴にアキラの首を掴むようにして唇を奪い、貪り始める。
それでもアキラはほとんど表情を変えず、抵抗する素振りを見せなかった。
まるでそこに何ものも存在してないように。
沢淵は苛立ったようにアキラの白い歯をこじ開け舌を侵入させて口内を犯し
始める。後頭部を押さえ付け、腰に腕を回して抱き、身長差でアキラの体が
床から離れた状態になった。それでもアキラの両手は沢淵を遮るわけでもなく
血の通わない人形のように体の両脇に下ろされたままだった。
ただ唇を奪われながらもなお沢淵に向けられた冷たい視線はそのままだった。
沢淵はアキラの軽い痩身を抱え上げると隣室に運んだ。
「いつまで、その取り澄ました表情でいられるかな…」
ベッドの上にアキラの体を投げ出すと直ぐに沢淵は荒っぽい手付きで
ズボンを引き剥がしアンダーのタートルネックの薄いシャツを奪い取った。



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