初めての体験+Aside 41


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それから、十時間…。社は耐えた。眠りそうになると、そっと部屋を抜け出し、自らに
ビンタを張り、あるいは太股をつねって耐えに耐えた。だが、もうそれも効かない。
時計の針の進みが遅い。アキラが細工しているのではないかと思ったりもした。

 もうアカン――――――社が意識を手放しかけたとき、アキラが漸く就寝を告げた。
『た…たすかった…』
社の思考はもう半分停止していた。アキラがヒカルを連れて、自分の部屋に戻っていったときも
「やっと、眠れる」という考えしかなかった。その時、ヒカルがアキラに何か言っていたが、
その内容は全然聞こえていなかった。おそらく、社のことを話していたのではないだろうか。
アキラはヒカルを宥めて、強引に自室に引っ張って行った。それをとがめる気力は、既に
社には残っていない。その時点で、社はアキラに負けてしまっていた。
 社のヒカルへの思いは、睡魔の前に敗れ去った。悔しいという気持ちも湧いてこない。
ただ、ひたすら眠りたかった。
ドサッ―――――布団の上に倒れ込んだ。そのまま社の意識は途切れた。



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