Shangri-La 43


(43)
暫くして、アキラは手を止め、顔を上げた。
「進藤、手伝って……」
その声で意識を戻された。
「塔矢、何やってんだよ?ちゃんと洗わないとダメなんだろ?」
「いいよ、今は…もう一度しよ……」
ヒカルは目を見開いた。
「まっ、まだする気かよ?オレもうできねーよ!信じらんねー」
アキラは浮かされたような表情でヒカルを熱く見た。
「なんで…?さっき、いやらしいボクが見たいって言っただろ?
見せてあげる。進藤が見たいなら、もっと、乱れてみせるよ…。
だから、ほら、見て……」
アキラはヒカルから視線をそらすことなく
膝立てのままヒカルに背を向け、片手を床につき
空いた手で媚肉を割り開いて見せた。
少し緩んで、中の粘膜もほんの少しのぞいている入り口が
激しくひくついて、ヒカルを誘っている。
ヒカルは思わず生唾を飲み込んだ。
(後ろからは恥ずかしいから絶対イヤって、あれほど言ってたのに…)
これまで決して見ることが出来なかった、
眩暈がするほど卑猥なポージングのアキラに、戦慄すら覚える。
「………もうっ、もういいよっ!とにかく、ちゃんと洗わなきゃ。
ほら、風呂、行ってこいって」
ヒカルはアキラの腕を取り、無理やり立たせて内股を拭うと
アキラを部屋の外へ追い出して、ドアを閉め、その前にへたり込んだ。



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