初めての体験+Aside 43


(43)
 「うわ!」
いきなり胸を摘まれて、社は素っ頓狂な声を上げた。やめろ!触るな!
 口にそっと指を充てられた。
「しー…静かにして、進藤が起きちゃうだろ…」
進藤、そうや進藤…。
「し…進藤は…?」
クスクスと楽しそうにアキラが笑った。
「進藤は、ボクの部屋でぐっすり眠っているよ。ボクの部屋はここから離れているけど
 あんまり大きな声を出すと起きちゃうかもね…」
その言いながら、アキラは社の身体をまさぐり続ける。
 まずい……見られて都合が悪いのはお互い様だが、どう見ても自分の方が分が悪い。
「……う…ぁ…」
声を堪えようとしたが、アキラは的確に社の感じるところを暴いていく。
「いやゃぁ…オレ…」
社はヒカルが好きなのだ。それなのに、アキラの愛撫に感じるのはヒカルに対する裏切りだ。だが……。
そやけど…コイツ…めちゃ慣れとる……。情けないことだが経験の少ない社に勝ち目はなさそうだ。
 「この前は、ちょっと可哀想だったからね。今日は優しくするよ。」
ちょっと?アレがちょっと?アレを『ちょっと』と言い切るあんたが怖い。「優しくする」と言う
言葉もどこまで信じてよいのやら…。
 抗議の声を上げようとしても、口から出るのは鼻から抜けるような甘い声だけだ。
『うそやろ〜〜〜ホンマにオレの声?』
信じられない。
 アキラは実に機嫌がいい。鼻歌でも歌い出しそうなくらいだ。なんかセックスをしていると
いう雰囲気ではない。天気のいい日に、日曜大工でもしているかのように、作業をこなしている
といった感じだ。なんか、淡々としていて却って怖い……。

 アキラの手の動きに、社の身体が反応する。
「はぁ……あ…ぁあ、ん…」
アカン、なんも考えられへん…。絶体絶命の社だった。



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