初めての体験 Asid 44


(44)
 進藤が言っていたとおり、社は外見と中身が少々違うらしい。少し、彼に興味が湧いた。
進藤が笑えば、彼もうれしそうだし、進藤がボクに甘えた仕草を見せると、切なそうな
様子を見せた。意外だな…ヤリまくっているように見えるのに…。
 ボクは、彼の全身を頭の天辺から、つま先までじっくりと眺めた。上背はあるし、細身ながらも
筋肉質だ。目つきは少々鋭いが、根は純情らしい。照れた笑顔が意外に可愛い。今まで、
周りにいなかったタイプだ。
……………………………ふーん
 昨日進藤と出来なかったので、ボクの我慢もそろそろ限界に近い。この四ヶ月、清く正しい
生活を送ってきたとは決して言わないが、やはり昨日は期待が大きかった分、落胆も激しかった。
この際だ。彼には、ボクの欲求不満を解消するための手伝いをしてもらおう。ついでに、
しっかり、釘をさして置かねば。
 しかし、腕力勝負では負けそうだ。何か策を労さなければ…。何かないかと鞄の中を探った。
手に堅いものがあたる。ああ、こんなものが入っていたのか…。最近は物騒だから、
進藤に持たせようと思って昨日持ってきていたのに、鞄に入れたまますっかり忘れていた。
鞄で隠しながら、それをじっくりと眺めた。
……………悪いね…社……コレ試させてもらうよ…
 ボクは、スタンガンを握りしめた。



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