昼下がりの遊戯 45


(45)
「へー…そんなこと言っていいの?」
アキラは意地悪な声でささやきながら、バナナのバイブをヒカルの中からゆっく
りと引き抜く。
「やだっ!抜かないでぇ───っ!!」
抜かれゆく感覚に耐え切れず、ヒカルは叫び声を上げながら、アキラにすがり
ついた。
その姿にアキラはクスクスと笑う。
「ねぇ…進藤?ボクがヘンタイなら君はなに?」
アキラは、物欲しそうにヒクつくヒカルのその部分を、バナナの先端で焦らすよ
うに二・三回円を描き、浅く抜き差しする。
「ふっ!ああぁっ」
今までとは比べ物にならないくらい、緩いその刺激に堪らなくなったヒカルは、
身体の奥の喪失感の代わりとばかりに、目の前にそそり立つアキラを、喉の
奥まで咥え込んだ。
「ふふ…君がそんなに淫乱だから、ボクだってあんな夢を見るんだよ」
アキラはうれしそうにヒカルの耳元にささやき、その頬を愛しげに撫でた。



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