金魚(仮)(痴漢電車 別バージョン) 46
(46)
好きなようにしてもかまわないというヒカルの意思表示。アキラは、まず、ヒカルの髪に触れた。
生え際を優しく何度も梳いて、髪を一房捩って弄ぶ。
「…塔矢…キスして…それから…さわって…」
「……いろんなトコ…いっぱい…さわって……」
吐息のような甘い囁き。
望まれるままキスを与えて、首筋や胸に触れた。するとヒカルも同じように、アキラの首や
胸に手を這わせる。
「オレもさわる…いっぱいさわる…塔矢の身体全部…オマエとおんなじように…」
「じゃあ、キミが触って欲しいところ教えて?」
ヒカルは、首を傾げてアキラの二の腕に触れた。
「ここ?」
アキラがヒカルの腕に触れる。
「ちがう…」
「?」
そこは触れて欲しいところではないと、ヒカルは首を振った。触って欲しいところではなく…
「オレがさわりたいところ………」
ヒカルはヒカルの触りたいところを触るから、アキラも好きなトコロに触れと言う。
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