トーヤアキラの一日 47


(47)
「キミはどうだった?」
「え?ああ・・・そりゃぁ、良かったに決まってるじゃん・・・・」
そう言って恥ずかしそうに微笑む。
アキラも安心した表情でヒカルを見詰めて言う。
「もっともっとキミに気持ち良い思いをさせたい」
ヒカルは生唾を飲み込みながら恐る恐る聞く。
「もっとって?・・・どんな風に?」
「ボクも良く分からないけど・・・・試してみる?」
アキラは真剣な眼差しでヒカルを見詰め、肩に手をかけて力を入れた。
アキラには、男同士が睦み合う方法のおぼろげな知識はあるものの、具体的には全く
分からなかった。だが、ヒカルの問いかけに誘われるように本能がアキラをけしかける。
仄かな明かりの中で鋭く揺らめくアキラの瞳に引き込まれて「うん」と言いそうな
ヒカルの表情だったが、未知の行為に怖気づいたのか、ヒカルは慌てて体を後ろに引いて、
「もう今日はダメだってば。ズボンはくからな!」
と言いながら、ごぞごぞと身支度を始めた。
アキラは一瞬非難するようにヒカルを見たが、具体的な行為に自信が無かった事もあり、
それ以上の行動には出られなかった。
何よりヒカルを傷つける結果になって嫌われるのが一番恐かった。
「そうだね・・・・・寒くなって来たしね」

ヒカルは足に絡まったままの下着とズボンを身につけて、アキラは出たままになって
いた分身をズボンの中に納める。
立ち上がったアキラが、
「電気をつけるよ」
そう言って蛍光灯の紐を引っ張ると、部屋の中が急に明るくなり、嫌でも夢うつつの
世界から現実の世界に引き戻された。



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