Shangri-La第2章 47


(47)
アキラはヒカルのシャツを脱がせにかかった。
ボタンも留めずに羽織っているだけのそれは、背中から
襟元を掴んで引くと、思ったよりあっさりと両腕から外れた。
しかし、パジャマを着せるとなると、手がかかりそうだ。
「進藤…、パジャマぐらい、自分で着てくれないかな?」
一応声をかけてみたものの、ヒカルは身じろぎすらしない。
軽い溜息の後、シャツを抜いたままになっている両腕に
ボタンを外した上着の両袖を通して、何度もひっかかりながら
そろそろと引き上げ、なんとか肩までかけることが出来た。
ボタンをかけてやりたいが、うつ伏せではそれもできない。
(うーん…………、まぁ、いいかな、後でも)
だんだん面倒になってきたアキラは、パジャマの前は
あっさりとあきらめ、ヒカルのベルトを外し始めた。
ジーンズのボタンを外し、前を緩めて
ウエストに手をかけたところで、ふっと思う。
(これを下ろしたら、下着…、だよね……)
握った手が、微かに震えた。
 
 



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル