失着点・展界編 47
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緒方はそのヒカルの反発を楽しむ。舌先を尖らせ執拗に突起を弾き、舐める。
「…んっ…っあ…っ」
我慢出来ずに体をよじってヒカルが逃れようとすると、緒方はヒカルの両腕を
頭の上の方にあげさせ片手で両手首を持って固定し、曝け出されたヒカルの
まだ産毛の延長のようなものしか生えていない脇の下にかぶりついた。
「やだっ…!」
ヒカルの声を無視して愛撫は脇の下から乳首をなぞるルートを繰り返す。
くすぐったさと快感の板挟みにヒカルは悶絶し足をばたつかせる。
二つある乳首の、今、そうして刺激を与えた方を指で摘み、緒方の舌は
もう一方に向かう。舌と指は左右交互に数度入れ替わり、しばらくの間、
大きく乱された悲鳴が混じりのヒカルの吐息が漏れ続けた。
「緒方…せ…もう…」
下腹部にはまだ何もされていないにもかかわらずヒカル自身は両乳首への
同時の刺激に耐えられず呼応して脈打ち、接している緒方の服を雫で汚す。
「もう…ダ…、…イ…ク…」
その時突然緒方がヒカルから離れた。ふいに自由になった両手でヒカルは胸を
抱え、ハアハアと息を乱して体を縮こまらせ長椅子の上に横たわっていた。
「…?」
ヒカルが頭を擡げて緒方を目で追う。
緒方はシャツのボタンを取り払いながらキッチンに向かい、冷蔵庫から
缶ビールを出す。それの封を開け一気に呷ると、ヒカルに指示を出した。
「…バスルームに入れ。」
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