初めての体験 Asid 47 - 52


(47)
 社は声も立てずに、昏倒した。大きく口を開けて喘いでいた。自分に起こったことを
理解できず、ボクに助けを求めるように呻いた。ボクは社の上にかがみ込んで、更に、
もう一度今度は腹にそれを押し当てた。バチバチと弾けるような音がして、社の身体が、
大きく撓んだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
大きく目を見開いて、身体を反らせたまま痙攣をしている。一番弱いタイプを選んだのに、
それでも大した威力だ……と、思ったら、コレ五十万ボルトもある……。一桁間違えていた。
すまない社。……だが、やってしまったモノは仕方がない。ボクは些細なことは、いつまでも
気にしない主義だ。

 さてと……それではいただきます。ボクが社の服に手を掛けると、社は弱々しく
首を振って拒絶した。そんな目をしても無駄。ボクは、やると決めたら実行あるのみだ。
ちょっとドキドキする。社が見た目と裏腹に、シャイで初なヤツだと知ってしまったのからだ…。
そんな社をボクは今から自由にするのだ。

 手際よく服を剥いでいく。慣れたモノだ。伊達に数をこなしていない。目を閉じていても
できそうだ。
 社は、身を捩ることも手で身体を隠すことも出来ず、ただ、ボクを涙目で見つめた。
相当、苦しいんだろうな…。さすがにボクも、コレを自分では試してない。イヤ、試して
みようとは思ったんだが、あと一センチ、あと一センチをどうしても近づけることが
出来なかった。


(48)
 「なぁ…オレを…どないするんや……?」
掠れた声で問いかけてくる。どうするもこうするもヤルことは、一つに決まっているじゃないか。
それにしても惜しいな…今日は縄も手錠も持っていない。どっちにしろ動けないんだから、
必要ないんだけど、ビジュアル的に物足りないというか…。
 ボクは、ちょっと考えた。………あれが使えるかもしれない。ボクは、動けない社を
一人置いて、一旦そこを出ることにした。
「ちょぉ…待……」
苦しそうな声が追いかけてきた。心配しなくてもすぐに戻るよ。他の人に、見つからないうちにね。
でも、そっちの方が、キミにとっては幸福だと思うけどなぁ。
 ボクは、外からは簡単に見えないように襖の影に社を移動させ、扉をしっかり閉めて出ていった。

 十分ほどで戻るつもりだったのに、結構時間をとってしまった。急いで部屋に入ると、
社はまだ倒れたままだった。本当に動けないらしい。良かった。自分で試さなくて…。
もし、試していたら、倒れたまま一週間ぐらい見つけてもらえなかったかもしれない。
「あ…あんた…とうや……」
社が、苦労して首を持ち上げた。目に安堵の色が浮かんでいる。一人で裸で放っておかれて、
相当心細かったみたいだ。自分を酷い目にあわせたボク何かを頼るなんて……。可愛いヤツ。
ほんの少しだけそう思った。


(49)
 ボクは、社の側に膝をついて、その身体を起こした。ボクに寄りかからせるようにして、
身体を支える。紙袋をたぐり寄せる。さっき、おもてで買ってきたモノが入っている。
社は、ぐったりとボクにもたれ掛かっていたが、ボクが取り出した物を見て不思議そうに呟いた。
「それ…包帯…?そんなん…どないするん……?」
もちろん手当に使う訳じゃない。社もそんなことを期待してはいないだろう。
 その白く弾力性のある布を、社の切れ長の目にあてがう。
「あ…何するんや…やめてぇや…」
抗議の声を無視して、包帯を巻いていく。そうして、社の視覚は完全に封じられた。
 身体の自由が利かない上に視界を塞がれ、社はかなり動揺していた。それが、身体を
通して伝わってくる。それに、まだ包帯を弄る音が彼の不安を余計に煽っているのだろう。
社の唇は白くなっていた。シュッと布を扱く短い音が、社の耳にはどんな風にきこえて
いるのだろうか。
 ボクは、社の両手首を取ると、前で交差させて包帯で堅く縛った。
「なぁ…なんで…」
社が、ボクに問いかける。ボクは、そのうるさい口も包帯で塞いでやろうかと思った。が、
喘ぐような社の関西弁が意外と色っぽかったので、そのままにしておくことにした。


(50)
 社をゆっくりと畳の上に寝かせた。改めて全身を眺める。…………………いい感じだ。
見た目もコレでばっちりだ。包帯で目隠しをされる進藤を想像して、ドキドキした。
 社の首筋をゆっくりと撫で上げた。その途端、彼の身体が大きく震えた。身体が動かなくても、
一応感じてはいるらしい。効き目が少し薄れて来たのかもしれない。反応がないより、
あった方が楽しいので、コレはコレでかまわない。
 ボクは調子に乗って、いろんなところを触りまくった。その度に、社が小さく喘いだ。
「はぁ…!い、いややぁ…」
身を縮めようとする社を妙に可愛く感じて、ボクの方が狼狽えた。
「社、可愛いね…もしかして、初めて?」
社は否定も肯定もしなかったが、こんな目にあわされたのは、初めてなのに違いない。
 答えない社の肩の近くに、スタンガンをかざした。触れるか触れないかのところで、
バチバチと火花が散った。
「!!」
直接触れてはいないはずだが、彼は身を竦ませた。やはり、視覚を奪われると恐怖心も
倍増するらしい。
「ボクは、素直じゃないヤツは嫌いだ…言っている意味わかるよね?」
優しく囁いた。笑顔のオプションもつけたが、社に見えないのは残念だ。


(51)
 大人しくなった社の肌に唇を寄せた。脇腹を撫でながら、乳首を舐めた。
「…アァ!い…いややぁ…」
社が、身を捩ろうと藻掻いた。ボクはすかさず、スタンガンのスイッチを入れた。その
途端に彼は静かになった。ボクは行為を続けた。乳首を強く吸い上げると、彼の身体は
震え、断続的な喘ぎ声を上げた。
「あぁ…とうや…アカン…」
掠れた声が色っぽい。もっと、声を上げさせたい。
 ボクは、自分の指をしゃぶった。社に良くきこえるように、出来るだけ大きな音を立てた。
そのピチャピチャという音が、響く。それが、何を意味しているのか、社にはわかって
いるようだった。身を縮めようとしていたが、スタンガンのスイッチの音に反応して
抵抗を止めた。怯えながらも、ボクの指をその身に受け入れた。なるべく痛くないように、
気を使っているって言うのに…いきなり突っ込んでやろうか?スタンガンとどっちが
いいんだ?
 ボクは、社がボクに逆らうようなそぶりを見せる度に、それを繰り返した。やがて、社は
ボクに反抗するのを止めた。ボクが彼の頭を膝に抱え、ペニスをその口元に押し当てたときでさえも
躊躇いながらも、それを口に含んだ。包帯が少し濡れている。その拙い口淫と涙は、
ボクの加虐心を少し満足させた。


(52)
 社は、完全にボクの手の中に落ちた。ボクが彼の下肢を抱え上げたときは、さすがに、
一瞬身体を強張らせたが、すぐに諦めたように力を抜いた。
「やっと、物わかりが良くなったね。」
耳たぶを噛むようにして、囁いた。社の身体が震えたのは、恐怖からだけではないだろう。
その証拠に、身体の中心にあるモノは、形を変え始めていた。
 ゆっくりと身体を進める。
「ア、ア、い…いた…」
社が、身体を仰け反らせた。逃げようとする腰をしっかりと捕らえて、自分の方へ引き寄せた。
「あ、ああああぁぁ―――――――――!!!!」
社の口から、悲鳴が漏れた。
 かまわず身体を揺すった。社は、歯を食いしばって、痛みに耐えている。額に脂汗が
浮かんでいた。
 うーん……痛くするだけじゃ可哀想だから、そろそろ気持ちよくしてあげた方がいいかな。
 ボクは、動きを緩やかなものに変えた。そうしながら、社の髪を優しく梳いた。社が
驚いたように、ボクを見上げる。その両目は、塞がれたままだが、信じられない物を見るような
表情だ。
額や頬、首筋も優しく撫でた。社の唇からでる喘ぎ声は、苦痛から快感へと変化しつつあった。
その唇に、キスをした。舌をからめ取り、吸い上げると、身体が切なげに震えた。
「はぁ…あ、あ、あ…ん…」
その声に煽られるように、ボクは腰を動かした。
「ん…あぁ…ア、アア、あ―――――」
社の身体から、静かに力が抜けていった。



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