失着点・展界編 48


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「え…?」
今さら、と思わないでもなかったが、何かを問えるムードでもなかったため、
緒方の顔色を気にしつつヒカルはバスルームに入った。緒方はビールの残りを
飲み干すと空き缶を握り潰した。
少し冷たい程のシャワーを顔から浴び、ヒカルはひと心地ついた。
シャワーを浴びたらもう服を着て帰りたいと思う反面、続きを求めている
自分が居る。緒方を怖いと思う自分と、その緒方に全てを任せ、自分が
どこまで行き着くのか知りたい、そんな自分がいるのだ。
…知らない内に自分の中に何かが巣食っている、そんな気がした。
「…誰がシャワーを浴びて良いと言った。」
ヒカルが驚いて振り返ると、上半身裸の緒方が入り口のところでこちらを
睨んでいた。手に何か容器のようなものを持っている。
「え…?だって…、」
怯えたようにヒカルはシャワーを止める。緒方がヒカルを壁に追い詰める
ように立った。スーツを着ている時には良く分からない、意外に鍛えられた
厚い胸筋がヒカルを威圧する。
「壁に手を着けろ。」
不安げな視線で緒方を見上げながらヒカルは従った。緒方はヒカルの細い
ウェストを抱えこむと手にした容器の口をヒカルのある部分に宛てがった。
「…!?あ…っ」
何かがまだ少し腫れが残って膨らんでいる狭門の中を突き通って行く。
「ああっ…や…あっ…!」
狭門の奥のヒカルの体内に何か冷たい液体が注入されていった。



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