クチナハ 〜平安陰陽師賀茂明淫妖物語〜 49
(49)
――疼く内壁をじっくりと擦られる感覚。
息づく明の後門の、奥の一点にクチナハの頭部が押し付けられ、
柔らかく捏ねるように圧迫しては離される。
明の敏感な内部は、クチナハがその先の割れた舌で奥をチロチロと撫でる
あるか無きかの刺激をさえ克明に感じ取った。
人の――近衛の手で与えられるのとはまた別の、変幻自在で繊細なクチナハの快楽に
身も心も蕩かされてしまいそうだった。
そんな明の桜色に上気した顔をじっと観察しながら、緒方は憮然として呟いた。
「・・・ふん。苦痛がないならそれほど焦る必要もなさそうだな。
もっとも、苦痛がない、という程度でもなさそうだが・・・」
「おっ、緒方さ・・・はぅっ、あっ、あぁっ、離し、」
乱れた衿元から覗く明の薄い胸は激しく上下している。
そこに収められていた蛇図の御符を、緒方はぴらりと抜き取った。
「お、緒方さん!?何を・・・」
今起こった出来事が信じられなくて、明はハァハァと息を切らしながら緒方を見つめた。
――緒方の表情は読めない。
頼れると思った人物の意図が急に見えなくなって、とてつもない不安が胸に押し寄せる。
そうして御符が明の身体から離れた途端に、体内のクチナハが――
戒めを緩められたように急激に動きを強め、奥の一点を激しく突き始めた。
|