失着点・展界編 49


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あまりの事に逆にヒカルは体を動かす事が出来なかった。ただ腸壁を液体が
満たして行く感覚に神経が集中していく。ガクガクと体が震えて、膝の力が
抜ける。壁に着いた手がそのまま滑り落ちて、緒方の腕に支えられて床に
四つん這いになる格好になった。緒方は容器の腹を持つ手に力を入れ、
全てをヒカルの中へ入れ終えると容器と一緒に手にしてきたものでヒカルに
栓をした。
「ああっ!」
何か硬質な物が押し込まれて狭門を塞がれ、緒方が腕を離すとそのまま
ヒカルは床に崩れた。手でそこを触ると異物が顔を覗かせているのが分かる。
腸の中は突然の大量の外部からの物質によって激しく刺激されていた。
「オレが良いと言うまでここにいろ。ただしここを汚したら御褒美はやらん
からな。」
「緒方…さん…?」
床に横になっているヒカルをそのままにして緒方はバスルームを出て、ドアを
閉める。冷蔵庫から2本目のビールを出し呷る。そして呟く。
「…何をオレは熱くなっているんだ…、あんな子供相手に…。」
タバコに火を点け、カウンターにもたれ床に座り込んでゆっくり吹かす。
半分程灰にした頃、バスルームのドアが少し開き、床に近い部分からヒカルが
顔を出した。苦しげに青い顔をしている。
「…緒方さん、…お願い…、トイレに…」
緒方はタバコを消してドアのところに行くと無情にもバタンと閉め、灰皿を
持ってドア近くに座り新しくタバコに火を点けた。しばらくバンバンと
力なくドアを手で叩く音がしていたが、やがてそれがなくなり、中で啜り泣く
声がした。タバコを吸い終わる頃には静かになった。



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