昼下がりの遊戯 49
(49)
つぷ……
そこは何の抵抗もなく指を招き入れた。今までアキラ自身以外のものを散々挿れら
れ、焦らされてきたのだから当然だ。
吸い付くように温かなその感触に頭がくらくらする。
人差し指と中指、2本挿入しくちゅくちゅと掻き回すと、腕の中のヒカルが震えた。
「あ、…やだっ…塔矢…!指じゃなくて……!ねぇ、塔矢ぁ――!」
掠れ声で欲しいと叫ぶヒカルが愛しくて愛しくて、まだまだ焦らして泣かせてみた
い気になる。
――が、それは突然遮られた。
ヒカルが自分の身体を強引に引き剥がしたと思うと、キッと一瞬きつく睨み付け、
渾身の力を込めてアキラを突き飛ばしたのだ。
突然のことに抵抗する間もなく、アキラはベッドに転がった。
ヒカルは、呆然とするアキラの上に覆い被さってくる。
カーテンの隙間から夏の強い日差しが漏れ、ヒカルの髪を金色に染めている。
「…ずっと欲しいってお願いしてんのに…。オマエなんて嫌いだ……!」
そう言い放つと、自らアキラを探り当て、その熱い楔で自分自身を貫いた。
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