昼下がりの遊戯 49 - 50
(49)
つぷ……
そこは何の抵抗もなく指を招き入れた。今までアキラ自身以外のものを散々挿れら
れ、焦らされてきたのだから当然だ。
吸い付くように温かなその感触に頭がくらくらする。
人差し指と中指、2本挿入しくちゅくちゅと掻き回すと、腕の中のヒカルが震えた。
「あ、…やだっ…塔矢…!指じゃなくて……!ねぇ、塔矢ぁ――!」
掠れ声で欲しいと叫ぶヒカルが愛しくて愛しくて、まだまだ焦らして泣かせてみた
い気になる。
――が、それは突然遮られた。
ヒカルが自分の身体を強引に引き剥がしたと思うと、キッと一瞬きつく睨み付け、
渾身の力を込めてアキラを突き飛ばしたのだ。
突然のことに抵抗する間もなく、アキラはベッドに転がった。
ヒカルは、呆然とするアキラの上に覆い被さってくる。
カーテンの隙間から夏の強い日差しが漏れ、ヒカルの髪を金色に染めている。
「…ずっと欲しいってお願いしてんのに…。オマエなんて嫌いだ……!」
そう言い放つと、自らアキラを探り当て、その熱い楔で自分自身を貫いた。
(50)
瞬く間にアキラは熱いヒカルに包まれた。
迎え入れるヒカルの内部は、待ち焦がれていたのを示すように襞が熱くうごめいていた。
夢を超える確かな快感に、アキラの背筋を甘い痺れが走る。アキラ自身がさらに
張り詰めていくのを感じる。
望んでいたはずなのに、馬乗りになったヒカルは
「嫌いだ…、嫌いだ…、嫌いだ…」
と、うかされたように繰り返しながら腰を突き動かしていた。
でも、ヒカル自身、本当はなにをいっているか、わかっていないのだろう。
半ば閉じられた瞳は焦点を結ぶことを忘れ、弛んだ口元から一筋の涎が流れている。
微笑みを浮かべたヒカルは、陶然とした世界を漂う。
求めていたものをようやく捕らえた歓びに、その頬は紅く染まっていた。
「ふ…、…しん、どう…、ボクが…はぁ…、嫌い……?」
両手を青いユニフォームの下に潜らせながら、アキラは問い掛けた。
その手はすぐにヒカルの胸を探りあてる。
手に触れた乳首は固く膨らんでいて、とうに興奮していることがわかった。
その小さな固まりを親指と人差し指で摘み、擦る。
「きら…あっ…あぁ……、はぁ…、はぁ……」
「どうしたの……?ねぇ…嫌い?」
弄る手を止めることなく、なおも訊ねるアキラに、ヒカルは答えることもできない。
「やぁ…、…あぁ……はぁ、はぁっ」
「イヤ…?…ヤメようか…?」
「イヤッ!…とおやぁ…」
アキラの刺激に身を捩りながらわずかに揺れていた、ヒカルの動きが止まった。
「なに…?」
「もっと…、もっと……」
ヒカルがアキラにのし掛かってきた。
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