Eternal Promise 5
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これがあんなに大きくなるんだろうか。妊娠何ヶ月だ、アレは。
…まさか、ボクの子供…? いや、いつも注ぎ込まれているのはボクの方だ。
身篭るとしたら、ボクだろう。というか、それ以前にボク達は男同士だ。ありえない。
大体、あんな巨体で、上にのられたら。つぶれる。つぶされる。
今でも、重いと思うのに、あんなのにのられてみろ。骨の一本や二本くらい…。
そういえば進藤のお父さんには会ったことがない。遺伝はありうる。
お母さんも、そんなに痩せていらっしゃるわけではないようだし。
だんだんと怖い考えになり、青ざめていると、
「…塔矢、なにしてんの…?」
ふいに、声が降ってきた。目を覚ましたらしい。
進藤は首だけ起こして、ボクを見ていた。
「あっ、すまない」
慌てて、手を離すと、進藤は「うーん」と伸びをして、えいっと起き上がった。
そして、にやりと笑って、
「なにやってたの? もしかしてオレの寝込みを襲おうとしてた?」
彼らしい軽口を叩く。
ボクは 「キミじゃあるまいし」 ボクの髪に触れてこようとした進藤の手を払いのけた。
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