セイジのひみつ日記 5
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彼の声は声変わりの途中なのか、少し掠れた声を上げた。堪えようとしてそれでも堪え切れずに
喘いでしまうらしい。そういう彼の感極まったような声を誰にも聞かせたくはなかったが、丁度ストー
リーもクライマックスが近付いてきていて、大音響で音楽が鳴り響いていたのは幸いだった。
彼のピンク色のそれが涎を垂らし、指の動きがどんどん滑らかになる。それと同時に彼との摩擦も
少なくなり、余計に彼は敏感に反応していった。
どれくらい彼の分身を愛していたか忘れたが、やがて彼の身体がピクピクと痙攣した。
縋るように私の腕に爪を立てる。
「お、がたさん……っちゃう」
達きなさい、と命じると『…ヤ』と訴え、幼子のように首を振った。
彼の歓喜の声はいつも仔猫を思わせる。消え入りそうで、しかしやけに耳に残る不思議な声音だ。
私はジャケットをはだけると身を屈め、彼の剥き出しの部分に口をつけた。ふるふると震えるそれを
下から舐めあげると、一気に先端を喉の奥まで呑み込んだ。ツルツルした印象のトップを舌でなぞり、
聖水のあふれ出る場所を吸うと、手を置いている大腿がビクと大きく震え、やがて彼は精を吐き出した。
彼が薄い胸を激しく喘がせていると、スクリーンにはエンドロールが流れはじめていた。
私はハンカチで彼の濡れたものを拭い、服の中に仕舞ってジッパーを上げた。
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