悪代官−真夏の企み 5


(5)
「はあ!?ヤダよ!いいよ、俺は私服で行くから!……って服ねぇじゃん!」
進藤の着てきた服は、すでに洗濯機の中でグルグルと回っている。当然着る事は不可能だった。ごめん、だってキミの浴衣姿をどうしても見たいんだ…。
「進藤の服は洗濯中だよ。ね、だからそれを着て?」
「ええ〜!?お前の服貸せよ!」
「それは出来ないよ。大体いつもキミはボクの服を馬鹿にするじゃないか?」
「うっ……」
「ボクがいつも傷付いてる事…知らないだろ」
嘘八百である。でも進藤は優しいから、こう言えばきっと…
「ゴメン…塔矢」
ほらね。やっぱりだ。今きっとドアの向こうでは、兎が耳をションボリと垂らせるように可愛く俯く全裸の進藤がいるんだよね…。な、なんか興奮してきてしまった。
「進藤謝らなくていいから…だから、お願い聞いて?」
「な、何?」
「浴衣、着て?…ね?」
「………………分かったよ」
ボクはその瞬間、今度は両手でガッツを作った。
やった!
やった!
今から進藤の浴衣姿が見られるなんて!
やったーー!
「ありがとう進藤!…さ、羽織ったら出てきなよ。着付けてあげるから」
「う…うん…」
と言っても、ボクだって気付けなんか本当はよく知らないが。まあなんとかなるだろう。



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