ルームサービス 5
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「入れよ」
オカッパに言われて、硬直していた体がようやく動いた。
ドアを閉める手が汗ばんでいる。視線は机の上の裸身から離せない。
俺の視線を意識しているのかどうかはわからないが、生き物は、唇を
噛み締めて頬をそむけている。
驚いたことにその生き物は男だった。広げられた手足の中心には間違
えようのないものが、屹立し、きらきらと光っていた。さっき俺がも
ってきたメープルシロップが塗られているらしいと気が付いた。
人数にしてはやたらと量の多い注文だった。それはつまり食べるためで
はなかったらしい。腰枕をあてがわれているので、生き物の広げられた
足の奥まで、よく見えた。
生き物は・・・・。
華奢な足の中心からは、あわれにもグロテスクな異物がのぞいていた。
ヴァイヴではない。それにはコードがついてなかった。
唖然として何もできず、ただ生き物を見つづける俺の様子に満足した
ようにオカッパが、ソースで汚された、小さな乳首に唇をよせる。
そっと含んだかに見えたが、意表をついて、オカッパの髪は激しくゆれた。
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