ゲーム・マスター 5 - 6


(5)
「皆さんさようなら。先生さようなら」
そのかけ声とともにいつもなら教室から走るように出て行く男子が、今日は一人もいなか
った。
「先生、あのお願いがあるんですけど」
田中は担任の山田のもとへ行った。その様を男子一同は固唾を呑んで見守った。
「学級会を今からボク達男子だけで開きたいんですけど、いいですか?」
「学級会をこれから? なにも今日の放課後じゃなくてもいいんじゃないか?」
「いえ、緊急なんです。実は最近女子から苦情が多くて。小学校最後のクラスなのに、こ
のままじゃ学級崩壊になるかもしれないんで、今日皆で話し合おうって決めたんです」
まだ若い男性教師である山田は、いつも手を焼いている田中のまじめぶりに驚いた。
「田中君も真剣に考えたりするんだな。わかった。でも職員会議があって先生は付き合え
ないんだ。それでも大丈夫か?」
「大丈夫! っていうかむしろ好都合!」
「好都合?」
田中の発言に山田は眉をひそめた。
「あ、いや。女子や先生をびっくりさせようと思ってたから」
田中は急いで弁明した。
「そうか。すまんが塔矢君、学級会を開きたいそうだからまとめてくれないか? 田中君、
先生がいないからって悪さするなよ」
山田はそういうと田中の頭をくしゃっとなでた。
ランドセルを背負って帰ろうとしていたアキラは、山田にそう言われて田中のもとへ行っ
た。
「田中君。悪いんだけど、ボクこの後用事があるから早く帰らないといけないんだ。簡単
でいい?」
アキラはすまなそうに言った。
間近でアキラに見つめられた田中は「オウ」と照れくさそうに返事をする。だが口元はこ
れから始まるゲームへの喜びからニヤついていた。
「それではこれから学級会を始めるので、皆準備をしてください」
アキラの掛け声とともに、男子は席から一斉に立ち上がった。


(6)
女子を教室から追い出す者、窓とカーテンを閉めて外部から見えないようにする者、机を
コの字に並べる者、そして教室のドアの鍵を閉める者。まるで打ち合わせたかのように手
際よくこなすクラスメイトの姿に、アキラは感心した。
「すごい。皆どうしたの?」
無邪気に喜ぶアキラの姿を嘲笑うかのようにクラスメイトはそっと見つめた。中には舐り
ながらアキラを見つめる者もいれば、興奮を抑えきれず股間を握って耐えている者もいた。
それなのにアキラは今自分がどれだけ身の危険にさらされているか気づかなかった。
アキラはのん気に書記係に記録用ノートを渡すと、いつものように教卓へ立った。
「それでは始めます。えっと、今日の議題は…。田中君、何だっけ?」
頭をかいて照れ笑いしながら、アキラは田中へ聞いた。
「身体検査だよ。ボクらの学級委員長のね」
「え?」
アキラは訳がわからず聞き返した。だがその間にも魔の手が忍び寄っていた。
少年らはアキラを教卓から教室の真ん中へ強引に連れ出すと床へ押し倒した。
「ちょっと皆やめて! はなしてっ」
アキラは抵抗した。だがアキラを取り囲むように集まったクラスメイトによって、アキラ
の体は床にはりつけ状態となった。
囲まれた恐怖とこの状態で抵抗しても無駄なことに気づいたアキラはおとなしくなった。
そして首謀者であろう田中を睨んだ。
「どういうことだ」
田中は不遜げに笑うと、クラスメイトの間をぬってアキラの上にまたがって立った。
「こういうことだよ」
そう言うと田中はアキラの股間を握った。
「イタッ! …やだぁ」
アキラはまたあの時と同様の甘い声でないた。
おもしろくなった田中は、アキラの股間を乱暴にもみしだいた。すると小さい口から甘く
切ない叫び声が何度も発せられた。



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