ほしいまま-欲儘- 5 - 6
(5)
塔矢のを根元まで頬張るだけじゃ物足りなくなって、今度は
その根元の袋まで舌を伸ばして転がした。
オレの上の塔矢も、おんなじ事をしだしたのを感覚でかんじる。
碁だけじゃない、こいつはこんなところも負けず嫌いだ。
気がつけば、声をあげていた。
気持ちいい。塔矢もオレと同じ独占欲を感じてくれているのがわかるから。
塔矢はオレのもんだ。オレは塔矢のもんだ。
口からもれる声のせいで舌を使えなくなったので、手で塔矢のをこすりたてた。
ここで単にやめちまうのは、負けた気がするからいやだ。
塔矢の舌が、股のさらに奥までなめてきた。その先にあるのは、男同士のセックスで使う場所だ。
そこに塔矢が近づいただけで、塔矢を受け入れるのに慣れたそこが、期待にひくついているのが
わかって、自分でもあきれちまう。
(6)
塔矢の舌がそこに触れた。
電流がそこから頭のてっぺんまでつきぬけた感じがした。
ぬるりとして、柔らかいものが、オレのその穴のあたりを、這ったり、
圧迫したりする。
その刺激が、受け入れる場所に近ければちかいほど、もっと直接的な刺激が欲しくて
その先を期待して、大きな声をあげてしまう。
塔矢の馬鹿がオレの尻に歯を立てた。
痛いよ、馬鹿、本当に喰っちまう気かよ、いいけどな。
そうすりゃ、ずっといっしょにいられるな。
突然、オレの中に、何かが突き入れられた。
ペニスほど、熱くも太くもない。
指だ。塔矢の指が2本。オレの中に入ってきた。
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