昼下がりの遊戯 5 - 6
(5)
ふいにひたっと、アキラの手がヒカルの額にあてがわれた。
「ちょっと熱いかな…どうかな…。」
額では分からないというようにアキラの手はヒカルの首の後ろに触れて来る。
「具合が悪いのならちゃんと寝ないと…」
ヒカルの顔色を覗き込むようにして、至近距離でアキラの唇が開き、その奥にちらりと
舌が動くのが目に入った。
ヒカルは衝動的にアキラの背中に腕を回して引き寄せ、あむっとその唇に食らい付いた。
「んっ…!?」
突然の出来事にアキラは驚いて目を見開く。夏の日ざしの下を歩いて来たアキラの
体は少し汗ばんでいて、それでもわずかばかりでしかないアキラの体臭がさらに
ヒカルの自制心を奪った。
(6)
「おまえの汗の匂いがする…オレ、今凄く興奮してんだ…」
「し、進藤…」
激しいキスをする合間に発せられたヒカルの台詞に
アキラの頬がうっすらと朱に染まる。
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