昼下がりの遊戯 50


(50)
瞬く間にアキラは熱いヒカルに包まれた。
迎え入れるヒカルの内部は、待ち焦がれていたのを示すように襞が熱くうごめいていた。
夢を超える確かな快感に、アキラの背筋を甘い痺れが走る。アキラ自身がさらに
張り詰めていくのを感じる。
望んでいたはずなのに、馬乗りになったヒカルは
「嫌いだ…、嫌いだ…、嫌いだ…」
と、うかされたように繰り返しながら腰を突き動かしていた。
でも、ヒカル自身、本当はなにをいっているか、わかっていないのだろう。
半ば閉じられた瞳は焦点を結ぶことを忘れ、弛んだ口元から一筋の涎が流れている。
微笑みを浮かべたヒカルは、陶然とした世界を漂う。
求めていたものをようやく捕らえた歓びに、その頬は紅く染まっていた。
「ふ…、…しん、どう…、ボクが…はぁ…、嫌い……?」
両手を青いユニフォームの下に潜らせながら、アキラは問い掛けた。
その手はすぐにヒカルの胸を探りあてる。
手に触れた乳首は固く膨らんでいて、とうに興奮していることがわかった。
その小さな固まりを親指と人差し指で摘み、擦る。
「きら…あっ…あぁ……、はぁ…、はぁ……」
「どうしたの……?ねぇ…嫌い?」
弄る手を止めることなく、なおも訊ねるアキラに、ヒカルは答えることもできない。
「やぁ…、…あぁ……はぁ、はぁっ」
「イヤ…?…ヤメようか…?」
「イヤッ!…とおやぁ…」
アキラの刺激に身を捩りながらわずかに揺れていた、ヒカルの動きが止まった。
「なに…?」
「もっと…、もっと……」
ヒカルがアキラにのし掛かってきた。



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