初めての体験 51 - 52


(51)
 先ほどとは打って変わった森下の形相に、ヒカルは声を失った。怒鳴られるかと身を
すくませたが、森下はヒカルを睨み付けただけだった。そのまま無言で、ヒカルのシャツを
たくし上げた。淡く紅色に色づいた突起が、森下の目に入った。森下は、いきなり、
そこに噛みついた。
「い…痛…!」
ヒカルが、小さく悲鳴を上げた。森下は、乱暴な仕草で乳首を愛撫した。強く噛んだり、
きつく吸い上げたりした。
「あ…あぁ…せんせ…いた…い…はぁ…ん…」
 ヒカルは、その痛みだけではない感覚に乱れ始めた。ハァハァと息を弾ませるヒカルを
森下は一瞥すると、ヒカルの制服のズボンに手をかけた。そうして、下着ごと一気に足から引き抜く。
 ヒカルは全裸で畳の上に転がされている。その細い体に森下は手を這わせた。大きな
掌が、徐々に下の方に下がっていく。ヒカルは荒い息の下から、その手がある一点に到達
するのを感じた。
「や…いた…!」
森下は、ヒカルの物を無造作に握り、そのまま荒々しく上下に扱いた。ヒカルが逃れようと
僅かに体を捻った。しかし、森下は、ヒカルが起きあがれないよう胸のあたりを押さえ付けた。
「やぁ…ハァ…んん…」
やがて、ヒカルが鼻から抜けるような声で喘ぎ始めた。ヒカルの唇から赤い舌が、ちろちろと
見え隠れする。魚のようにパクパクさせているヒカルの口に、森下は自分の指を突っ込んだ。
「ん…む…!!」
ヒカルの顎を固定し、深く指を入れた。喉の奥近くまで、いきなり三本も指を入れられて、
ヒカルは餌付いた。
「ぐ…んん…げほ…うぇ…げぇ…」
ヒカルが苦しそうに、手足をジタバタとさせた。目に涙が溢れていた。


(52)
 暫くして、森下は、ヒカルを一旦解放した。ヒカルは、起きあがり、苦しそうに体を折り曲げた。
涙を流して、咳き込んでいる。畳の上に涙と涎のシミが出来た。
 げえげえ言っているヒカルを、森下は再び捕らえ俯せにした。
「せんせい…」
ヒカルが振り返って、涙に濡れた瞳で森下を不安そうに見つめた。森下は相変わらず、
無言である。その静かさがかえってヒカルを怯えさせた。いつもの森下とは別人のようだった。
 ヒカルの不安を知ってか知らずか、森下は手荒くヒカルを扱った。ヒカルの腰を乱暴に
引き寄せ、後ろに指を突き立てた。
ズブリッ――――― !
という音がしたような気がした。「――ッ!」ヒカルは瞬間息を詰めた。背中を伝って、
痛みが駆け上がってきた。ヒカルは歯を食いしばって苦痛に耐えた。
 森下の無骨な指が、ヒカルの内部をかき回している。一本ずつ指を増やされる度、
ヒカルは喘いだ。ズニュズニュと卑わいな音を立てて、指が後ろで抽出と挿入を繰り返した。
「あん…あ…いい…うん…」
いつしかヒカルは甘い吐息を漏らし始めた。ヒカルの嬌態は、森下をますます高ぶらせた。
森下の指の動きが、段々と激しくなっていった。

 「アッ」 
森下が突然、指を引き抜いた。そして、ヒカルの腰をがっちりと固定すると、
自分の物でヒカルを一息に貫いた。



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